ななの日常茶飯事

読書好きの日記&読書記録

【第二話】私の小学校低学年の時の話【エッセイ】

全2話 当時の状況を詳しく書いているので苦手な人は注意。

 

 

短気は損気事件 私の中ではそう呼んでいる。

 


時1年生だった私の担任は50歳くらいのおばさんだった。

態度が顔に出る、めんどくさい事は嫌いなおばさんで、今思えば正直身なりも先生とは思えないほどボサボサの髪型によくわからない服を着てた。

班分け、先生は好きなひとと組んでくださいと言い出した。1年生の子供に好きな人と組んでと言ったら、当たり前のように幼稚園が同じだったり、住んでいる所が近い子と組むだろう。

当時の私も必死にクラスの子に「入っていいかな」って聞いて回った覚えがある。

 


答えはノーだった。全滅。

みんなからしたら部外者扱いだったから当たり前だ。

10数人しかいないのにそれを男女半分にわけたら1桁、3グループほど出来て私はどれも入れなかった。

 

生は「誰かほら入れてあげなさい、余ってる人がいるから」と言っていたのを覚えている。

小学生だが1年生なんてものは単純だ。

「誰か入れてやれよ、私は無理、えー私のところも」

なぜだか、気づいたら涙が出ていてトイレに駆け出していた。

教室飛び出すのはどうかと思うかもしれないが、流石に1年生の私はそこまで強くなかった。機転だって効かなかったんだと思う。

 

それが良くなかった。


生は私が怒って教室を出て行った。と解釈したのである。

え?

と思うかもしれない。私もわけが分からなかった。

私はやってしまったと思ったが、手と顔を洗ってトイレを出よう、もう一度聞いてみようと思った。

 


しかし遠くから聞こえる足音。明らかに先生1人ではない。

 


そして、先生の掛け声で地獄が始まった。

 


先生「せーの」

先生、生徒「短気は損気!短気は損気!早く出てこいー」

先生はトイレのドアをどんどん叩いていた。

私は頭が真っ白になり、トイレの個室で立ち尽くしていた。

 


み時間になるまで私は戻れなかった。そのまま帰っても良かったと思う。

でも、当時の私はそれがこの田舎のルールなんだ。と思っていた。

田舎田舎ってバカにするなと思うかもしれないけど、実際私が経験した小学生の思い出はこのエピソードに勝るものはない。

 


の後2年生になっても、私は結局先生から特別視されていた。他の人とほぼ同じなのに、髪型を注意されたり、服装だったり、しまいには当時流行ったロケット鉛筆や、かわいい形の消しゴムなどを取り上げられた。

理由は、他の人が持ってないから持って来てはいけない。と言われた。なぜか親も呼び出された。

 


3年生になったらその先生は居なくなり、取り上げられた私の1.2年生の思い出と大切なかわいい文房具は帰って来る事はなかった。

後で知った事だが、その先生には小学生の子供がいたらしい。それを知った私は、子供にあげたんだろうなと思った。

 


上が私の小学校低学年の時に起きた話。

実際に、10数年前の私の通っていた田舎の小学校ではそんなことが起こっていた。

問題を起こして、いなくなる先生も居たし、先生達にどんな事情があれ、正直いい先生なんてものはいなかったと思う。

だから今になっても田舎特有の小さいコミュニティはあまり得意ではない。

 

 

おわりに

これは作り話でもなんでもない。実際に私が体験した事。

今思い出しても、当時の私を抱きしめてあげたくなるエピソード。

決して被害者面するつもりはないけれど、その後私は教師と周りの生徒を見る目が変わった。

中学生になって同じ小学校の同級生とは口を聞かなかった。

急激に人数が多くなった中学校では、田舎の同級生達のくだらない行動が嫌われる対象になっていた。

友達もたくさん出来て、ひとまず私の中学生活は順調だった。