本の感想
みんな蛍を殺したかった 作者:木爾 チレン 二見書房 Amazon 本の紹介 著者 木爾チレン 二見書房 発行 2024年 本の感想 スクールカースト底辺のオタク3人。そこに現れた容姿端麗な蛍という名のオタク?女子。そんな4人の心の部分に焦点を当てた話。 読み始め…
公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫) 作者:堀内公太郎 宝島社 Amazon 本の紹介 著者 堀内公太郎 宝島社 発行 2012年 本の感想 表紙とタイトルが気になって手に取った1冊。可愛い名前とは裏腹に、世の中のクズを残虐に殺すシリアルキラーの話。森のくまさん…
播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記 (文春文庫) 作者:上田 早夕里 文藝春秋 Amazon 本の紹介 著者 上田早夕里 文藝春秋 発行 2023年 本の感想 かつて人と妖が共に暮らした時代があった。本書はかの有名な法師陰陽師、蘆屋道満を祖に持つ兄弟の話。兄の律秀は優れた陰…
滅びの前のシャングリラ (中公文庫) 作者:凪良ゆう 中央公論新社 Amazon 本の紹介 著者 凪良ゆう 中央公論新社 発行 2020年 本の感想 あと一ヶ月で地球に小惑星が衝突し、地球は滅びる。そう言われたら何をするだろうか。本書は一ヶ月後に迫った地球滅亡への…
殺人出産 (講談社文庫) 作者:村田沙耶香 講談社 Amazon 本の紹介 著者 村田沙耶香 講談社 発行 2016年 本の感想 10人産んだら1人殺せる殺人出産システムが語られる「殺人出産」 2人カップルではなく3人トリプルという恋愛が主流になっている世界「トリプル」…
豆の上で眠る(新潮文庫) 作者:湊かなえ 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 湊かなえ 新潮社 発行 平成29年 本の感想 タイトルから予想できない衝撃的な内容だった。読み終わってからもう一度表紙を見ると、そういう事だったのかと鳥肌が立ってしまった。 物語は…
いるいないみらい (角川文庫) 作者:窪 美澄 KADOKAWA Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 角川文庫 発行 令和4年4月 本の感想 「いるいないみらい」子供がいる家族、いない人の未来について書いた一冊。本書の主人公家族には基本的に子供がいない。それをこれから…
私の命はあなたの命より軽い 作者:近藤史恵 講談社 Amazon 本の紹介 著者 近藤史恵 講談社 発行 2017年 本の感想 出産を目前に控えた遼子。初めての出産で不安を抱えるなか、夫・克哉の海外赴任が決まる。しかも克哉は上司に反抗するどころか、遼子を置いて…
汚れた手をそこで拭かない (文春文庫) 作者:芦沢 央 文藝春秋 Amazon 本の紹介 著者 芦沢央 文藝春秋 2023.11 本の感想 私生活や仕事でのちょっとした失敗や選択が恐怖に変わっていくミステリ。日常生活に関わる話だからこそ、少しずつ近づいてくる恐怖に飲…
星を編む 作者:凪良ゆう 講談社 Amazon 本の紹介 著者 凪良ゆう 講談社 発行 2023.11 本の感想 「汝、星のごとく」の続編として発売された本書。あれから数年、暁海や北原先生、植木さんなどの生活が紐解かれていく。 北原先生の過去を描いた「春に翔ぶ」植…
汝、星のごとく 作者:凪良ゆう 講談社 Amazon 本の紹介 著者 凪良ゆう 講談社 発行 2022年 2023年本屋大賞第一位に選ばれた本書。 凪良ゆう先生は「流浪の月」に続き二度目の受賞を果たしている。 本の感想 何やら不穏な空気で始まる冒頭。どうやら主人公暁…
ぎょらん(新潮文庫) 作者:町田そのこ 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 町田そのこ 新潮文庫 発行 令和5年 本の感想 人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。口にすれば死者の最後の願いが分かると言われている。親友のぎょらんを口にし、引きこもりになってしまった…
もういちど生まれる 作者:朝井リョウ 幻冬舎 Amazon 本の紹介 著者 朝井リョウ 幻冬舎文庫 発行 平成26年 本の感想 本書は5つの章からなり、読み進めていくたびに少しずつ各章が繋がっていく。どの章も大学生や浪人生など20歳前後の人物が主人公になっている…
私は女になりたい (講談社文庫) 作者:窪美澄 講談社 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 講談社 発行 2023年 本の感想 本書を手に取って最初に思ったのは、なんてストレートなタイトルだろうだった。「私は女になりたい」これだけ見れば、主人公は女性になりたい男…
52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫) 作者:町田そのこ 中央公論新社 Amazon 本の紹介 著者 町田そのこ 中央公論新社 発行 2020年 本の感想 この本は2021年本屋大賞を受賞しているので、読書好きな皆さんなら読んだ人が多いのではないだろうか。物語…
傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon 本の紹介 著者 辻村深月 朝日新聞出版 発行年 2022年 本の感想 西澤架は消えた婚約者.坂庭真実を探しに出る。ストーカー被害にあっていたという真実のことが心配で、彼女の両親や友人に協力を仰ぎ…
やがて海へと届く (講談社文庫) 作者:彩瀬 まる 講談社 Amazon 本の紹介 著者 彩瀬まる 講談社文庫 発行 2019年 本の感想 本書は2011年3月11日に起きた東日本大震災をテーマにした物語である。結構踏み込んだ話なので、津波や地震の描写が苦手な人は以下の感…
わたしの美しい庭 作者:凪良ゆう ポプラ社 Amazon 本の紹介 著者 凪良ゆう ポプラ社 刊行 2021年 本の感想 この本は私の大好きな本の1つで、今回は再読の感想となる。 幼い頃に両親を亡くした百音。それを引き取った百音の母親の元恋人統理。そのお隣さんの…
あなたはここにいなくとも 作者:町田そのこ 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 町田そのこ 新潮社 発行年 2023年 本の感想 この本は5つの物語からなり、どれも個性的なおばあちゃんが出てくる。各章のタイトルも個性的だ。笑ってしまいそうになる話もあれば、人間…
さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫) 作者:窪 美澄 文藝春秋 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 文藝春秋 刊行 2018年 本の感想 少年Aという人物を知ってる人はどれくらいいるだろう。神戸連続児童殺傷事件を起こした当人。私はこの本を読み途中で事件の事を調べる…
私が失敗した理由は (講談社文庫) 作者:真梨幸子 講談社 Amazon 本の紹介 著者 真梨幸子 講談社 刊行 2016 本の感想 久しぶりにイヤミスが読みたくなって購入した一冊。真梨幸子先生ワールド全開の作品だった。本書は「私が失敗した理由は」という本に関わる…
勝手にふるえてろ (文春文庫) 作者:綿矢 りさ 文藝春秋 Amazon 本の紹介 著者 綿矢りさ 文藝春秋 刊行 2012 本の感想 中学時代の同級生への片想い以外は恋愛経験がない主人公ヨシカ。大人になったヨシカは中学時代の片思いの相手「イチ」と最近告白された「…
砂漠 (新潮文庫) 作者:幸太郎, 伊坂 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 伊坂幸太郎 刊行 2010 新潮社 初版発行は1972年。2005年実業之日本社によりハードカバー版、2010年新潮社より文庫版が出版されている。私が読んだものは新潮文庫のものなので上記の刊行で記…
アカガミ (河出文庫) 作者:窪美澄 河出書房新社 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 河出書房新社 刊行 2018年 本の感想 若者が恋愛や性行為をしなくなった日本を描いた作品。若者の自殺者が急増し、街を歩いても若い妊婦を見る事はほとんどない。主人公ミツキも自…
西の魔女が死んだ(新潮文庫) 作者:梨木香歩 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 梨木香歩 新潮社 刊行 2001年 本の感想 この本は今年の新潮文庫の100冊から選んで購入した。青空文庫を除けば、私が読んだ作品の中で一番古い作品だと思う。「西の魔女が死んだ」悲…
透明な夜の香り (集英社文庫) 作者:千早茜 集英社 Amazon 本の紹介 著者 千早茜 集英社 刊行 2020年 本の感想 香りを作る「調香師」とそこで働くことになった主人公の女性の話。本を読む前に装丁がとても綺麗で気に入った。読んだ後に見ても物語のシーンが浮…
フーガはユーガ (実業之日本社文庫) 作者:伊坂 幸太郎 実業之日本社 Amazon 本の紹介 著者 伊坂幸太郎 実業之日本社 刊行 2018年 本の感想 フーガはユーガという本のタイトルから、きっと双子の物語なのだろうと予想して手に取った1冊。本好きなら1度は耳に…
よるのふくらみ(新潮文庫) 作者:窪美澄 新潮社 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 新潮文庫 刊行 2014年 本の感想 みひろ、圭祐、裕太の3人は商店街で生まれっ育った幼なじみ。みひろと圭祐の話から幕をあける。物語が始まって最初の問題は至ってシンプルだった…
やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫) 作者:窪美澄 集英社 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 集英社 刊行 2017.3 ある時期ある現象に悩まされる主人公の壱晴。辛い過去を背負いながら仕事の家具職人を続ける中、一人の女性との出会いが彼のこれからを…
うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫) 作者:町田 そのこ 東京創元社 Amazon 本の紹介 著者 町田そのこ 東京創元社 刊行 2019年 うつくしが丘という住宅地にある一軒の家の話。その家は何故か不幸の家と呼ばれている。 本の感想 その家は「不幸の家と呼ばれ…